薬液注入工法について
こんにちは。
今日は、薬液注入工法について簡単に話したいと思います。
薬液注入工法とは「任意に固化時間を調節できる注入材料を(薬液)」を「地中に設置した注入管を通して地盤中に圧入し」「止水や地盤強化」を図る地盤改良工法です。
薬液注入工法の特徴は次の通りです。
① 土の組織を変えることなく、土粒子の間隙を埋める水を追い出し、そこに注入材料(薬液)が浸透固化します。
② 浸透固化した薬液により、地盤の粘着力が増加し、透水係数が減少する事で、地盤を強化させ透水性が高まります。
③ 使用する材料は主として水ガラスを主材(A液)とし、それに硬化材(B液)を加えることで固化する薬液であり、固化時間は数秒から数時間の範囲で調節が可能です。
以上の3項目が、薬液注入工法の大きな特徴です。
薬液注入工法の基本的システムは、薬液を所定の配合で混合するグラウトミキサー、薬液を圧送するグラウトポンプ、注入時に施工管理する流量圧力測定装置(流量計)、地中に注入管を設置するため地盤を削孔するボーリングマシンから構成されています。
これが、薬液注入工法の基本的な内容となります。